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ジレンマな気持ち

臨床現場には
たくさんの倫理的ジレンマがあります。
そこは正義の倫理とケアの倫理が
存在する場所だから。

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もしも
一生懸命やることで
患者さんの命が助かるのならば
力一杯精一杯!何とかしたいと考えます。

けれど
一生懸命やることが
患者さんを苦しめ傷つけるだけならば
これでいいの?本当に?という気持ちになります。

だけど
一生懸命やることで
患者さんの周りが救われると言うのならば
やらなくちゃ!がんばらなくちゃと考えます。

絶対的な正解はどこにもありません。
これは価値感の問題で、
善し悪しは一概に決められない。
だけど、矛盾を感じることがたくさんあって、
いつもどうしたらいいのかと思い悩みます。

だから
一生懸命やることが
患者さんと周りの望みならば
それがいい…それでいいと考えます。

私の価値観とは異なるけれど、
気持ちと行為は矛盾してしまうけれど、
大丈夫、大丈夫と考えます。

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上記はなんのことを言っているの?
そう思われた方もたくさんいると思います。

これは、心肺停止で運ばれてきた高齢者に
CPRを行った時に感じたことです。

年齢的には大往生。
おそらく老衰であろう死に対して
CPRを続けることのジレンマ。

自分のおじいちゃんと重ねては
「もしおじいちゃんがこういう状況だったら
私は、おじいちゃんは、蘇生を望むんだろうか?」
そんなことをいつも考えます。

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医療者側からみたら大往生、または老衰。
でも何を根拠に大往生か、老衰かと言われたら
その根拠はありません。

家族は生きてほしいと願うかもしれない。
患者自身も生きたいと願っているかもしれない。
医療者側が勝手に、大往生だ、老衰だと
考えているだけかもしれない。

助けられるものならば助けたい。
まったく元どおりに治ってくれるのならば。
助けられるものならば助けたい。
でも、蘇生後脳症などになってしまったら…。
そしてそこからまったく回復しなかったら…。

回復しなくても、患者さんがそこに存在することに
救われる人も、支えを求める人もいて、
回復だけがすべてではないのかもしれない。

だけど、ここ(三次救急)に連れてこられなければ
お布団の中で安らかに逝けたのではないか?

患者の望み…。
そして家族の望み…。
もっと広く周囲の人の望み…。
一緒であることもあるし、異なることもあります。

心臓マッサージの不可抗力によって
肋骨が折れる音を聞きながら
涙が出そうになりました。

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助けたい、でもそれが本当にベストなのか?

看護師だけではなく、医師たちも考えています。
助けることと諦めることの狭間で。
そしてもちろん患者さんの周りだって考えています。
助かることと諦めなくてはならないことの狭間で。

そしてそれは…高齢者だからなのか?

高齢者医療の倫理。
難しい問題です。

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専門用語の重要性

説明などをする際、
看護師は個々の患者さんに合わせて、
理解度を確認しながら説明をします。

「胸腔ドレーンの排液の血性度が強いので・・・」
それで通じる人もいます。

「胸に入っている管からでてくる液が
まだ血液みたいだから・・・」
これで通じる人もいます。

「この胸のところから出ている
ビヨ~ンっていうホースみたいなやつね。
ここからでてくる液が、まだ赤いんですよ。
血がでてきているんですよ。」
こんな風にいったら通じる人もいます。

要するに、
専門用語を少なくすればするほど、
文章は簡単だけど、長くなっていきます。
つまり専門用語というのは、
長く説明しなくてはわからないような状況を、
一言で言い換えてくれる言葉であり、
その一言が発せられれば、
その言葉が何を表しているかを、
専門職者なら理解できるための共通概念だといえます。

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臨床にいて、看護師同士が話をするとき、
専門用語がなかったら大変です。

「Aさんの右の胸からでているホースみたいなやつから
まだ赤い血みたいなやつが、1時間に50ml出ています。
でも、胸の中に血液が溜まっているのは
よくなってきているそうです。
後で消毒してガーゼを取り替えて
テープを貼りかえるそうです」

『Aさんの右胸腔ドレーンからは、
血性排液が1時間に50ml出ています。
しかし血胸は改善傾向だそうです。
後で包交します』

報告は半分ですみます。
たぶん記録への労力も半減します。

だからこそ
専門用語をきちんと使いこなせることが大事ですし、
その専門用語の概念を
きちんと把握していることが大事なのだと思います。

専門用語は専門職種間の共通言語!
難しい言葉も多いけれど、
この世界(医療)で生きていく上には
必須アイテムであるとも言えます。

専門用語⇔その用語の表す意味(概念)
これが行ったり来たり自由にできるようになると
患者さんに説明するときは、噛み砕いて説明できるし、
平素な言葉を専門用語にして話すことも
できるようになるわけですね。

でも意外と意味が曖昧なまま
使ってしまっていることが多くて、
看護研究の度に、言葉の概念にぶち当たって
玉砕している今日この頃です…。

お薬の名前

そろそろ花粉が飛ぶ季節です(泣)
今年の花粉の飛散量はスゴイとか…。
憂鬱な時期到来です。

耳鼻科でいただいた内服薬は「アレロック」。
「アレ?」なんてなんだか効かなそう…そう言ったら、
耳鼻科のお医者さんが
「アレルギー+ブロック=アレロック。効くよ!」
と教えてくれました。なるほど。

薬剤名というのは、良く考えると面白いものですね。
実はとても考えて名づけられていて、意味がある。
名づけ親は天才です☆

薬剤名の由来を理解しながら覚えると
面白みが増しそうですね。

薬剤名は外国人のお名前のようでもありますね。
私は某RPGのパーティに
クラリス/ロペミン/ガスター/リスミー
と名づけて、遊んだ記憶があります(笑)

今度そんな機会があったら
ワソラン/ベイスン/ヒビテン/イノバン
あたりにしてみようと思います。
なぜか?最近身近によく聞くからです(笑)

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専門職のごはん

「わかりやすい○○○」
「簡単にわかる△△△」

最近、そういう本が増えているように感じます。
看護の世界も然り。

難解な物事を理解するために
導入としてこういった本は非常に役に立ちます。
はじめから小難しい本ばかりでは
正直、入り口で躓いてしまうことが多いからです。

私ももちろん活用します。
でも「わかりやすい」とついているのに
読んでみたら意外と難しくて
自分の頭の悪さを痛感する結果にも
なったりします(笑)

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最近、私の周りのうさぎさんや森くまさんたちは
こういった類の本を持っている率が多い気がします。
「ポイント系」とでもいいましょうか。
「これだけわかればOK」的な内容が中心の本です。

もちろん、これが悪いわけではありません。
上手に活用すれば、大変有効だと思います。

ただ、それだけ読んで、全てを理解したと
勘違いしてしまってはダメなんじゃないかな?と思います。

ポイント系がわかったら、今度はポイントだけではなく
ポイントの周りに広がるいろいろなことを
少しずつ理解していくことが大切なんだと思います。

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たとえば慢性閉塞性肺疾患。
「一秒率の低下」は
国家試験を前にしているうさぎさん達なら
知っていて当然と胸を張ってくれる知識ですね。

テストをパスするだけならば、それでいいかもしれません。
でも、看護師になったらそれだけでは不十分。

「どうして一秒率が低下するのかな?」
「じゃあ、一秒率ってなあに?」
「なぜ一秒率をみる必要があるの?」
「患者さんにとってどういう影響があるの?」

こうなると、答えられる人がおそらくグッと減ってしまいます。

知らないことが悪いわけではありません。
ただ、ポイント学習だけでは得られない知識が
たくさんあるということを自覚することが
おそらく大切なのではないかと思うのです。

こういった内容は、きちんとした専門書を読むことで
わかってくることなのだと思います。
どの範囲を知る必要があるのかも、専門書が教えてくれます。
ポイント本やインターネットのキーワード検索だけでは
足りないんだよ…ということを専門書が教えてくれます。

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「自分の分野の専門書をきちんと読みなさいね。
専門書は専門家の大切な食べ物なのだから。
だから毎日コンスタントに本を読みなさいよ。
それが専門職として仕事でもあるのだから。
そしてきちんとした専門用語を覚えなさい。
専門用語は専門家達の共通言語なのだから」

かつて一緒にお仕事したおじいちゃん医師に
上記のようなことを教えられました。
当時は、「そんな本つまんないよ」と思って
読みもしませんでしたが、今思えば大事なことですね(汗)

専門書は専門職である看護師の大切なごはんです。

わかりやすい本はおかゆ(全粥)です。
でも大人になったら常食のごはんを食べなくちゃ!
みなさん、一緒に頑張りましょう☆

そして国家試験も迫ってきましたね。
がんばれ、学生うさぎさん達!

触れること

相手のことを思って
ゆっくりとそっと静かに触れること。

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他者から優しさと思いやりをもって触れられること。

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皮膚を通しての相互関係性には
とても特別な効果があると思います。

たとえば「癒し」。

看護師の技術の一つに、タッチングというものがあります。
患者に触れることによって、患者の不安を軽減し、
疼痛を緩和し、安心感を与える技術です。

ただ触ればいい・・・というものではありません。
相手の心理状態、相手との関係性も大きく関係しますし、
自分のふれる技術、タイミング、相手への気持ち等々が
複雑に絡み合って、効果を左右するのだと思います。

でもたった2本の自分の手が
人を癒す道具になるというのは素晴らしいことだと思います。

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手で触れるってすごいことなんですね。
看護師は患者さんの健康を守るために
患者さんに触れることを許されている職業です。

だから、もっともっと「触れる」ということを
意識して、看護につかっていったらいいのに・・・と
最近すごく考えるようになりました。

最近は「触らない看護」なんて言われてしまって、
患者に直接触れたのが、脈拍測定の時だけだった!
なんてこともあるみたいです。
相手に直接触れてみてわかることや通じることって
たくさんあると思うのですが、
触れる・触れられる経験をしてきていない人たちも増えていて
触れることに躊躇してしまう看護師も多いようです。

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私は触れる看護推奨派(?)なので
もっともっと看護師が皮膚を通して
看護することができたらいいなと思います。

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患者さんが触れてくれて癒されることもたくさんあります。
『こら、何をシケた顔してるんだ。シャンとせんか!』
そうやってパンッと腰を叩いてくれる患者さんに癒されます。
皮膚を通して、患者さんからのゲキが伝わります。
ご自分達の方が、大変な思いをされているのに・・・。
患者さんはみんな優しい。そして強い。

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触れて癒したい。
触れられて癒される。

でも最近の看護は忙しすぎて
なんだかそういった時間がとても少ない気がします。
もっとゆっくりとした時間の中で
患者さんと接してみたいな・・・。

病院という世界は、どうしてこんなに忙しないのでしょうか。

まるで「癒し」とは逆行しているような時間の中で
それでもみんな精一杯がんばっています。

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ご訪問いただき有り難うございます。当ブログはナースyoyocoの日常を綴った”勝手に看護覚え書”です。ほぼ自己満足で出来上がっており、医療に役立つ内容にはなっておりません。日々働く中で考えたこと、感じたこと、そして周りの楽しい仲間達について、私的視点から描いています。興味のある方はどうぞご覧ください。

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