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コロコロ転がる心

ある日
とある患者さんが検査を受ける受けないで病棟は大混乱。

必要な検査だったので医師をはじめ看護師も
患者さん及びご家族に一生懸命そのことを説明。
しかし・・・

minins83.gif

家族さん 「アンタ、子どもみたいに駄々こねてないで受けなさいよ!」
患者さん 「うるせぇ!俺の体のことは俺が決める!」
結局、検査を受けてもらえる同意は取れず仕舞いに終わりました。

数日後・・・
患者さんから「やっぱり検査を受けることにした!」という申し出が!
さっそく医師へ報告し、検査の予約を取りました。
病棟スタッフ、そしてご家族さんもやれやれと一件落着。

ところが検査前日・・・
患者さんから「明日の検査は中止してくれ・・・」という申し出が!!?
なぜか患者さんの気が変わり、検査を受けないと言い出しました。
みんなで話を聞いたり、説明をしたりしたのですが
結局申し出は取り下げられず、検査はキャンセルになりました。

しかしその2日後・・・
患者さんから「考えたんだが、今からでももう一度検査を受けたい」と!
もちろん検査は受けていただいたほうがいいに決まっていますので
再び医師に連絡し、検査予約を入れてもらうことに。そして一件落着。

でも検査当日・・・
患者さんから「今日は気分がのらないんだ・・・やめる」とのこと!!
医師を含め師長が出てきて話を聞きましたが、のらない気分の原因は不明。
ご家族は患者さんに対して怒り出すわ、検査室から嫌味は言われるわで
なんだか病棟中、不穏な空気が充満し始めました。

★  ★  ★

「もう!なんなの!あの患者さん!」
「意思が弱いって言うか、優柔不断っていうかさ!」
「患者の都合だけで振り回されたら適わないよね!」
看護師からもイライラが噴出。
けっこう大きな検査で、準備もいろいろあったんですよね。
そして説明がわかりやすいと評判の医師がムンテラをして
看護師も時間をかけて話をして、師長も話をきいていて
「こんなに至れり尽くせりやったのに、何が不満なの!」
となってしまったのです。

しかし、それを聞いて、ムンテラをした医師が一言いいました。

「コロコロ・・・コロコロ・・・転がるからココロなんだよ。
一度決断したことが絶対ではないし、変わらないわけじゃない。
転がって、転がって、もしかしたら振り出しに戻るかもしれないけど
そうやって落ち着く場所が決まるまで、転がり続けるかもしれないね。
何か自分でもわからない不安があったりするのかもしれないから
みなさんは傍にいて、転がるココロをキャッチしてあげてください」

転がるからココロ・・・。なんか納得。

その後は、その患者さんを見るたびに「コロコロコロ・・・」という
効果音がいつもついてまわるようになってしまいました。

water.jpg

あの患者さんのココロは、まだコロコロ転がっていて
落ち着きどころを探しているのかもしれません。
そして私達も、まだ患者さんの転がるココロをキャッチできていません。

検査を受ける受けないでこちらもイライラしてしまったけれど
転がり続ける患者さんのココロを
優しくキャッチできたらいいな・・・と思うのでした。

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Comment
128
私は比較的緊急手術や処置が多いのですぐに同意書を書いてすぐに準備に入る事がほとんどでした。「えーっ今?」と思ってもそれを許される雰囲気じゃなかったり当然うけるものと思っているので気持ちは表出された事がありませんでした。でもごくたまに予定手術や予定検査(検査と言う名前の処置)の事があって医療従事者だからものわかりを良くしないといけないとか断りたいのに断れなかったりしました。でも気持ちは揺れて些細な事で泣いてしまったり怖い気持ちで眠れなかったりしました。ある日受け持ち医に思い切って「先生怖い・・もう嫌だ」と訴えました。研修医でしたがS先生は「そうですよね。何度も同じ事をすると怖いし、前のように失敗するかもと思うと怖いですよね」と言いました。でもオペ前日まで逃げたくて仕方ありませんでした。いつも患者は悩んでばかりです。治す為のオペならまだしもそういう類のオペではないから余計にそうなのかもしれません。
134
> ぱのさん

「いつも患者は悩んでばかりです」・・・そうですよね。ましてや「治る」「治す」ための治療ならまだしも、そうでなかった場合は、悩みますよね。この記事の患者さんは「病気の進行度を確認するための検査」でした。誰が好き好んで、自分の病気の進行度を確認したいのでしょうか。医療者側にとっては大事な検査でした。治療方針を決定するために。でも患者さんにとってはどうだったのでしょうか。ぱのさんのコメントをいただいて、すごく考えさせられました。
「治る」「治す」ための手術だって・・・怖いですよね。コロコロコロコロ・・・ココロは転がって当然ですよね。医療従事者は、そこをもっともっと真剣に考えなくてはいけないと改めて思いました。
140
何だかとっても読みやすいブログです。
ついつい引き込まれてしまいます。
そのときの状況が手に取るようにわかります。

絵心だけでなく、文才もありますね。
専門家がいうのだから、まちぎゃあありません。

コロコロココロ、そんなことを言ってくれる
お医者さんもいるんですね、あ、偏見かな?
144
> おやまどすさん

ありがとうございます!おやまどすさんにそう言っていただけるとは至極光栄!嬉しい限りです!
コロコロココロな先生は、とっても素敵な先生です。かなり年配ですけれども。人生を達観しているというか「人間さもありなん」みたいな感じです。こういう先生は、患者さんのベッドサイドによく足を運んでくれます。いや、患者さんの近くに行くからこそ、コロコロココロに気づけるのだと思います。いい先生なんですよ~★
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ご訪問いただき有り難うございます。当ブログはナースyoyocoの日常を綴った”勝手に看護覚え書”です。ほぼ自己満足で出来上がっており、医療に役立つ内容にはなっておりません。日々働く中で考えたこと、感じたこと、そして周りの楽しい仲間達について、私的視点から描いています。興味のある方はどうぞご覧ください。

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