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看護と援助と支配性

「きいてください、看護婦さん・・・」

darkusa1.gif

この文章を、看護師さん達の多くはご存知だと思います。
トラベルビーの「人間対人間の看護」の冒頭で紹介されているものです。
「きいてください看護婦さん」でネットで検索すれば、絶対にでてくるので
知らない方はぜひぜひ読んでみていただきたいと思います。

・・・しかしこれ・・・今考えても、相当怖いですね。
初めてこれを読んだ時、すごい恐ろしいミステリーを
読んでいる気分になったのを覚えています。
そのくらいゾクッとさせられる文章なのです。

援助ってなんでしょうか?看護ってなんでしょうか?
この文章を読み返して、改めて考えてしまいました。

愛と憎しみは裏表とか、生と死は表裏一体とか言いますが
「援助」と「支配」も結構紙一重のところにあるのではないかと思うのです。

援助というのは、つまり「助けること」
英語ならば、[help][assistance][aid][support]といったところでしょうか。
助けること・・・つまりその人の助力です。できないところを補う。
代わりにやってあげてしまうことではないのです。

でもその助力加減がわからないと大変なことになる!!!

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「きっとこうだ」「そうに違いない」と援助者側が思い込むことによって
援助される側は思わぬ支配をうけることになります。
本当はそうではないのに、援助という”善意の行為”を前提に
被援助者は支配され、援助者からコントロールを受けることになるのです。

これはよく考えたら、ものすごい恐ろしい構図だと思うのです。
援助者が意図的にそれを行うならば
それは許されることではないですし、倫理に反します。
でもこれは援助者が意図を持たず、無意識的に行われる可能性があるのです。
そう、「思い込み」や「勝手な判断」というものによって。
それも”善意”の思い込みや判断によって。

たぶん私はこれに近いことをやっていたことがあるのではないかと思います。

患者さんに良かれと思って「きっとこれはできないから私が手伝おう」と思い
患者さんに援助することによって、本来患者さんができたであろうことが
できなくなり、自立を阻害する援助をしていたことがあるのではないかと思うのです。

患者さんの本当のニードを見失った時の援助は
凶器であり狂気だと思います。

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もちろん援助する場合、全くコントロールや統治(つまり支配)がないと
いうことはないのだと思います。
ある程度のパターナリズムだって必要な時があると思います。

でも・・・
援助がうまくいかない時はもちろん
援助がうまくいっている時こそ
立ち止まって考えたいと思います。

「果たして今の援助は、私の思い込みではないのだろうか?」
「果たして今の援助は、私の自己満足に終わっていないのだろうか?」

専門職としての立ち位置、患者さんとの関係性、個人としての私。

考えれば考えるほど、看護って何だろう・・・という問いに
ぶつかってしまいます。
そして考えれば考えるほど、よく分からなくなってしまいます。

私の尊敬する先生が
「看護とは・・・と問い続けることができる人こそある意味プロフェッショナルであり
これが答えだと思って問い続けることを辞めた瞬間、その道から降りたことになる。
専門職とはそのくらい厳しい職業である」と言っていましたが・・・。

私にはちょっとそれは無理だなぁ~
そんな苦しいことできんな~
答えがあるんなら早く欲しいなぁ~
・・・所詮、ワタクシは凡人である・・・と思う夜なのでした。

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Comment
107
よく看護の講義で相手の立場に立って考えるとか言いますがそんな事簡単にはいえないと今は感じます。そういうことを言うと先生の評価が良くなるから言っているという人が多かったから・・。自分が患者になってみて初めて分かったから私もきっと分からないで仕事していたんだろうなと思います。案外ケアを受けていて嫌な事が多かったから・・。聞いて下さい看護婦さんって本質をついていると感じます。常に本当にそうなのかと言う事を考えていないと傲慢で人の気持ちを踏みにじると言う事ができてしまう仕事なんだなとちょっと怖い気持ちです。
110
> ぱのさん

私もそう思います。相手の立場になんて、きっと一生かけても立てないんだと思います。相手の立場に自分が立てると考えてしまった瞬間から、何か間違いが起こるのではないかと思うのです。人間はそんなに偉いものではない・・・。わからない、きっと同じところには立てないけれど、なんとかそこに近づこう、理解しようとすることが大切なのであり、尊いのだと思います。
ぱのさんの言うとおりですね。看護って間違えると「傲慢で人の気持ちを踏みにじることができる仕事」なんですね・・・。そういわれて、私も改めてハッとしました。よく考えれみれば、諸刃の剣のような職業ですよね・・・。
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