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ヘンダーソンさん

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読書の季節(?)がやってまいりました。
最近のハマリモノは看護理論音読(笑)
(・・・いやいや、別に音読しなくていいのですが)

看護理論は読み返すと、なかなかどうして面白いです。
学生の時は読みもしなかったのですが
臨床に出てから、結構何度か読み返しています。
不思議なのは読み返すたびに、受ける印象が変わるということ。
なんでしょうか・・・経験が増えて読み返すことによって
書かれている文脈の意味が増すというか、なんというか。
何度読み返しても、新たな発見があるところが不思議です。

当たり前のことが書いてあるのですが
その当たり前が、きちんと言葉にされているのです。
「当たり前のことほど、理論を使わないと見ることができない」
・・・これは誰の言葉だったでしょうか?大好きな言葉です。

今回はヴァージニア・ヘンダーソンさんの
【看護の基本となるもの】の中から
私の好きなところを抜き出して、勝手にご紹介いたします。
(・・・紹介するまでもないのですが・・・)

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ヘンダーソンさんといえば、誰もが知っている
【基本的ニード14項目!】
これを読んでいると「患者のニードが命!命!命!」
「日常生活援助が大事!大事!大事!」と
脅迫されているような気になります(笑)
・・・いや、大事なんですけれど。

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≪看護師の第一義的な責任は
患者が日常生活のパターンを保つこと
すなわち、普通は他者に助けてもらわなくてもできる
呼吸、食事、排泄、休息、睡眠や活動、身体の清潔、体温の保持
適切に衣服を整える、等等の行動を助けることである≫

普通に生きている人にとって、日常生活のパターンは
なんの苦労もなく行えるものであり
意識すらしないで出来てしまうものかも知れません。
しかし、そのうちの何かが、ほんの少しでも障害されると
驚くほどの不自由を感じたりします。

自分のことが自分で出来る・・・つまり自立は
普通の人にとっては当たり前のことなのですが
本当は、とても大切なかけがえのないことなんですね。
当たり前に行えていたことが
何らかの原因で行えなくなった時の
不自由さとか落胆とかストレスというのは
ものすごいことなんじゃないでしょうか。

自立していた日常生活動作が行なえなくなった時
それを助けるのが看護師の一番の役目とされています。

でも日常生活援助って、やや地味な印象を受けませんか?
だから診療の補助技術よりも軽視されがちな気がします。
(清拭などよりもS-G挿入介助ができたほうが
看護師としてのレベルが高いように思われがち・・・)
でも、そんなこと全然ないと思うんですよね。

「そんなこと誰にだってできるじゃない」という人がいます。
誰にだって身体を拭くことくらいできるかもしれませんが
循環を変動させず、寒気を与えず
汚れを的確に除去して、爽快感を与える清拭って
一体どのくらいの看護師が的確にできるのかな~と
思ったりするわけです。
(そもそも毎日の温タオル清拭は、どのくらいの心地よさを
与えることが出来ているのだろうと考えてしまいます)
そう考えると、日常生活援助というものは緻密で
その人の技術力の真価が問われる援助なのではないでしょうか。

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≪看護活動の多くは単純であるが
特定の患者の特定の要求に合わせるときに複雑な活動となる≫

身体を拭くとか、食事の介助をするとか
そういう一つ一つの援助は単純で簡単そうにみえます。
しかし、本当の意味で患者さんのニードを把握し
患者さんに最も適する形で援助を行なうことは
ものすごい技だと思いますし、素人には出来ません。
それが出来てこそ、看護ですし
プロフェッショナルのお仕事!というわけですね。

私も・・・まだまだできていないなぁ・・・と感じます。
そもそも患者さんのニードすら適切に捉えられてるか・・・
お恥ずかしい話ですが、疑問だったりします。

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≪意識を失っている人の意識となり
自ら生命を絶とうとする人に代わって生命の熱愛者として立ち
足を切断された人の足、光を失ったばかりの盲人の目
赤ん坊の移動の手立て、若い母親の意識と自信
身体が弱りはてて、あるいは引っ込み思案のために者が言えない人の声
となるのであり、まだまだこの続きはたくさんある≫

・・・う~ん。凄すぎる。
そんなふうに看護が出来たらすごいな~と思います。
これを書いたヘンダーソンさんにも脱帽します。
どこまでいったら、これができるようになるんだろう・・・。
まさに≪患者の皮膚の裏側に入り込む看護≫ですよね。

私の憧れる先輩ナースさんは
おそらくこれに近いことができるのだと思います。
そのくらい患者さんのニードを的確に捉えることができるのです。
そういう人って、羨ましいな~素晴らしいな~と思います。
そして悔しいな~とも思います。
(自分の理想の究極系を目の前で見せられてしまったら
やっぱりちょっと凹みがちになってしまいますよ~)
でも、そういう人が近くにいることは嬉しい限りなんですけれど。


さて、現在進行形でウィーデンバックさんを読み返し中です。
またいつか、勝手にご紹介を・・・あぅ・・・。
・・・自己満足で、ごめんなさい(汗)

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≪  ≫内は下記文献からの引用です。
ヴァージニア・ヘンダーソン著(湯槇ます・小玉香津子訳):
看護の基本となるもの,日本看護協会出版会,2006

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Comment
294
はじめまして、よもと言います。
いつもyoyocoさんのブログを楽しみに読ませていただいています。

私はいま大学で管理栄養士になるための勉強をしているのですが、
yoyocoさんのブログを読んでいると看護って本当に奥が深いんだなあと、毎回勉強になります。

実はこちらのブログに出会ったのは、栄養士よりももっとちゃんと医療に携わることができる看護師として働きたい、と思い始めたからなんです。
でも半端な気持では勤まらないと思い、本当に覚悟が確かなのか分からず、踏み出せずにいます。

yoyocoさんは、どうして看護に進もうと思われたんですか?
もしよろしければ、教えてください。
295
看護する側でもありされる側でもあったのでケアについての考え方は患者よりかも知れません。本当に仕事ができる患者としてこの人にケアして貰いたいという人は私は基礎看護技術がきちんとしている人でした。案外清拭が気持ちよくして貰える人は少ないので・・。これまでの長い入院生活で基礎看護技術がきちんとしている、この人なら見て欲しいと言う人はたぶん2人位です。処置の介助がうまい人なんて別に求めていません。研修医や医者でそんなの十分って感じです。ミニドクターは逆に勘弁でした。寝たきり期間が長かったのでどうしても状態観察がメインで後は処置中心になりますが、清拭や移動介助や小さな気遣いが嬉しかったりしました。そういう意味では患者の身になることをヘンダーソンは言っていたんですよね。私も臨床にいた時にはどちらかというと機械の操作や処置の介助が得意だったかもしれません。だから私のような看護者はやっぱり嫌です。理論って実践の為の指標だからやっぱり抑えておく事が大切ですね。
296
> よもさん

はじめまして。コメント有り難うございます★
管理栄養士さんになるためにお勉強中とのこと!管理栄養士さんには私もいろいろ相談させていただきました!食事が食べられない患者さんに対して、どうやったら少しでも身体の栄養が取れるか・・・とか、咀嚼力が弱い人、味覚が鈍麻になっている人などにどうやってお食事を提供していったら良いか・・・管理栄養士さんは食のスペシャリストさんですね。

看護師にも興味があるとのこと・・・。
ええっと~・・・私はあまり人に誇れるような動機で看護師になったわけではないのです(↓)。就職を考えた時に「やっぱり手に職だよな・・・無難なところで看護師?」くらいの勢いだったのと、自分は絶対に途中で看護師を辞めるだろうと思っていたので、OLになることも考えて短大に行こう!位にしか考えていませんでした(ごめんなさい~)。
でも看護師になって患者さんやご家族、他の看護師さん、コメディカルさん等等と出会ううちに、だんだん看護の楽しさや人間の奥深さに気づかされました。覚悟というほど覚悟はしてません(笑)いろいろな人との出会いが、少しずつ看護師としての自分を形成し、成長させてくれているのだと思います。看護師は包括する範囲も広いので、やりがいがあって面白いですよVv
297
> ぱのさん

看護する側とされる側のケア論について語れるぱのさんは、やっぱりスゴイなぁ~と思う次第です☆
「清拭や移動介助や小さな気遣いが嬉しかったりしました」・・・そうですよね。誰でもできるかもしれない技術なんですが、気遣いや心配りがどれだけできるかによって、ケアの質って雲泥の差がありますよね。だからやっぱり日常生活援助の質の向上は何よりも大切だと思います。
でも、私も救命にいた時は、機械や診療介助が出来て、鼻高々になってました(反省)。それのほうがカッコイイと思ってました。英語や難しい専門用語を駆使して話す看護師に憧れていました。でも今は、日常生活援助のほうが100万倍大事だな~と感じられるようになりました。そんなこんなで、やっとヘンダーソンさんやナイチンゲールさんの偉大さが実感できるようになりました(汗)
298
教えてくださってありがとうございました。
そうだったんですか~看護師さんになる理由はやっぱり人によって様々なんですね。
実は昨日病院での実習を終えてきたんですが、管理栄養士さんと看護師さんが患者さんの食事について相談しているところに立ち会わせてもらえたんです。
そこで、どちらも患者さんを第一に考えて仕事をされているんだなあと思ったんです。
今後どのような道に進むかまだ分かりませんが、いろいろ考えてみようと思います。

初めてのコメントでいきなり質問をしてしまってすみませんでした;(>_<)
これからもブログ楽しみにしてます。
お仕事、がんばってください。
300
> よもさん

・・・そうだったんです・・・参考にならなくて、本当にごめんなさい(↓)
よもさんがおっしゃるとおり、管理栄養士も看護師もどちらも患者さんを中心として関わります。患者さんをみる立ち位置が違いますが、見る方向は同じなんだと思います。
もう実習に入られて、実際の医療現場を見てらっしゃるとのコト。どちらもなくてはならない職業ですよね。○年後、よもさんが医療の現場で働いている姿が楽しみです!お互い頑張りましょう!
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