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0401の思い出

sakura2.gif

本日から4月です。21年度です。春です。
そしてエイプリルフールです。

エイプリルフールには、ちょっとした思い出があります。

がん末期の患者さんのバイタルを測定していた時のこと
患者さんが「来年の桜はもう見れないわね・・・」と言いました。
患者さんは余命3ヶ月(家族にはおそらく1ヶ月はもたない)と説明されていました。
唐突に言われたので、こちらもビックリしてしまい
アタフタ、アタフタ、ぎこちないバイタル測定になってしまいました。
もちろん「そんなことないですよ」なんて気休めも言えず
「・・・・・・」と沈黙してしまいました。

すると患者さんは、突然、笑い出して
「嫌だ~(^_^)。なんかシンミリしちゃうじゃない。
今日は4月1日なんだから、気のきいた嘘の1つくらい言ってちょうだいよ」
と、言ったのです。

その時の自分がどんな反応をしたのかは、覚えていません。
でもたぶん、動揺しまくりの顔をしていたんじゃないかと思います。

よく受け持ちさせていただいた患者さんだったので
言われてツライわ、苦しいわで、半分パニックでした。

勤務が終了してお家に帰るとき、桜が咲いた道を通ったのを覚えています。

そこで思ったこと。

ああ・・・あの患者さんは
もうすぐ死んでしまうかもしれないのに
そして私はこんなに苦しいのに・・・
世の中は桜が咲いていて
世界はいつもと変わらないんだな・・・

物事は起きるだけなんだ・・・
絶対的な意味をもっているわけじゃないんだな
現象として起こるだけで
その現象はそれを意味づける人によって
重大なことにも些細なことにもなるんだな・・・

桜の花を見ながら、エイプリルフールに、世の中の仕組みについて考えました。

あの患者さんは、なんて答えて欲しかったんだろう?
私はどんな風に答えたらよかったんだろう?
その答えは、今でもまだ出ていません。

sakura.gif

桜の季節は嬉しいけれど、なんだか切ない気持ちにさせられます。


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Comment
32
うーん。何を行って欲しいかは私にも分かりませんが、ただこの人ならと思ったのかもしれません。患者としてかなりシビアな状態が続くので私も時々答えられないことを聞いてしまいます。それは別に答えを求めてる訳じゃなくて側にいて欲しいと言うサインなのかもしれません。死ぬ事を意識した時にやっぱり怖くてどうしていいのか分からなくてこの人ならこの怖い気持ちを分かってくれるかなとかそんな風に考えていました。重い話しだからあえてさらっと言ってみたりして。何も言わなくても聞いて貰えたことだけで救われるって事ありますから。多分私は看護師としても助産師としてもケアマネジャーとしても働く事はないでしょう。でもどっちの気持ちも分かりたい、分かろうとしていきたいと考えています。またお邪魔します。そうそう出会いには意味があるので大切にしたいです。
33
ちょっと切ないお話ですね。
私ももしyoyocoさんと同じ立場だったら…
なんて答えたらいいかわからないかも。
とっさに言葉って出て来ないですよね。

こういう時に、場をさっぱりした笑いの方向へ持って行けるような切り返しのできるかたもいらっしゃいますよね。
yoyocoさんのお言葉をお借りすると、どんな現象でも明るく前向きに意味づけられるようなきっかけを与えられる人、というか…
そんな人に憧れを持っています。

でも自分が患者さんの立場だったら、「そんなことないですよ」とか気休めを言えないでいるyoyocoさんに、人としてのあたたかさを感じると思います。
親身になって接しているからこそ、言うべき言葉が見つからないということだと思いますもの!

入院されてたとのことで、大変でしたね!
体験話、興味深く拝見しております。
全部そうですけど、気づくことができれば絶対進歩に繋がりますよね。
yoyocoさんの真摯な学びの姿勢に拍手喝采です(ワー☆)!
34
私もちょっと似た経験が・・・。
私の母は自分の余命も病状も人よりよくよくわかった人でした。
決して希望を捨てず、未来を生きる自分を想像し、「みんなで旅行に行こうね」などとよく話をしました。私は心の中で「ほんとに・・1日でも1秒でも長く、この時間が続きますように・・」と祈り、いつも母の言葉に「そうだね、一緒に行こうね」と返していました。でも心のどこかで「本当に行けるかな・・」と思って悲しい気持ちになることもありました。母はこんな私の言葉をどんな気持ちで聞いたんだろうと思うと今でも涙が出てきます。私の返した言葉はこれでよかったんだろうか、心の中で思った気持ちは母に対して失礼だったんではないか、きっとそれが伝わってしまっていたんじゃないか、など考えるときりがありません。
死を迎える人にとって、私たちができることってなんだろう・・・。
患者が家族となり、自分が当事者となると、今まで勉強した看護の心もどこえやら・・。
私は看護師である前にその人の娘であり人であり。。無力な人間です。
36
>ぱのさん

そうか・・・何かを言って欲しいとか、答えを求めているわけでなく
ただそばにいて欲しいというサイン・・・。
「何も言わなくても聞いてもらえただけで救われる」なんて
なんだか、もしそんな風に思ってもらえたとしたのならば
むしろこちら側が患者さんに感謝したい気持ちです。
本当にいつも貴重なコメントを有難うございます。
ぱのさんのコメントでいろんなことを考えさせられます。
37
>雪かのこさん

嬉しいコメントを有難うございます。
「気づくことができれば絶対に進歩につながる」・・・素敵ですね。
雪かのこさんからいただいたコメントからも気づくことがたくさんあります。
コメントを通して、嬉しさや安心を与えてくれる雪かのこさんは
明るく前向きに物事を意味づけるきっかけを教えてくれています。
そして雪かのこさんのイラストも、私にいつも癒しを与えてくれています。
感謝しております~Vv
38
>エコチンさん

お母様は・・・きっと幸せだったと思います。
「患者が家族となり、自分が当事者となると~」まさにその通りですね。
看護師である前に一人の人間であり、お母様にとっては娘ですもの。
お母様の前でまで看護師ではいられませんよね。
でもそれでいいのだと思います。それがいいのだと思います。
お母様の前で看護師だったら、あまりにも悲しい。
お母様の前では娘でいてあげたことが、一番の孝行だと思います。
(↑私の尊敬する恩師が教えてくれたことなのですが)
お母様は今頃きっと、天国でエコチンさんを見守ってくれていますね。
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ご訪問いただき有り難うございます。当ブログはナースyoyocoの日常を綴った”勝手に看護覚え書”です。ほぼ自己満足で出来上がっており、医療に役立つ内容にはなっておりません。日々働く中で考えたこと、感じたこと、そして周りの楽しい仲間達について、私的視点から描いています。興味のある方はどうぞご覧ください。

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